キュウリの水耕栽培

キュウリの水耕栽培-バーミキュライト編

キュウリの水耕栽培-装置の準備と植え付け

栽培の説明
化成肥料とバーミキュライトを使って、バケツで水耕栽培をしてみました。まだ、成長途中ですが、栄養は届き始めているようです。無事枯れずに夏へ向かって成長し続けられるかという感じです。

キュウリ水耕栽培
本葉が出始めた頃のキュウリです。 できれば、発芽からバーミキュライトを使えばよかったです。

キュウリ水耕栽培
根がそれほど発達していませんが、このほうが水耕栽培をはじめるにはいいです。

ばけつ
1/3くらいの高さに穴をあけました。3ヶ所開けましたが、細い穴なので根が詰まったら、もう少し大きく開けなければなりません。

キュウリ水耕栽培
バーミキュライトを入れます。

キュウリ水耕栽培
化成肥料を2gぐらい用意しました。


2Lペットボトルに水と一緒に入れて半日くらいおきました。

キュウリ水耕栽培
バケツに注ぎます。2本分くらい吸収します。2本目は水のみでした。また、溶け残りの化成肥料も一緒に注ぎました。

キュウリ水耕栽培
十分湿らせてから胡瓜の苗を植えます。

キュウリ水耕栽培
そっと植えつけて完成です。

キュウリ水耕栽培
後日、植え痛みか、栄養不足か、双葉が白くなってしまいました。
その後、肥料が効いてきて緑の濃い本葉が展開しています。無事、化成肥料の液肥を吸っているようです。

きゅうり水耕
無事大きく成長してきました。茎が太くなってきて、市販されている苗サイズくらいになりました。




キュウリの水耕栽培-成長の様子



成長開始
だいぶ、成長が目に見えてきました。




キュウリ水耕成長
だいぶ、葉が大きくなりました。

キュウリ水耕定植
茎が太く、しっかりとしています。今まで土耕で育てた時はここまで綺麗に育ちませんでした。
もっと、ひょろひょろとしていて、葉も小さいのが普通でした。


地植えと同じくらいに勢いがましています。



キュウリ水耕本葉
さらに成長しました。バケツからあふれそうです。


下のほうの本葉は植え付け時に枯れてしまいましたが、新しい葉はとても大きくて元気です。

キュウリ水耕緑
新芽も緑が濃く正常です。

キュウリ水耕雌花
雌花の蕾が確認できました。
栄養状態がいいです。支柱へ固定
もうほとんど、水耕栽培であるとか、バーミキュライトであるなどという心配はなくなり、成長が激しくなってきました。もうあとは成長してもらうだけです。養液、化成肥料を忘れずに与えていきます。




キュウリ水耕葉
もうすぐ、雌花が開花しそうです。収穫まであともうひと息です。
キュウリは収穫までの期間が早くて見ていて楽しいです。

キュウリ水耕支柱
葉が大きく伸びてきましたので、支柱に固定です。
このあとの支柱をどうしようか検討中です。

旺盛な成長
葉の大きさが土耕栽培でいい状態で育っているものとおなじになりました。また、どんどんと葉を展開させていっています。これだけあれば十分にキュウリができるはずです。収穫量も土耕栽培と変わりないことでしょう。


キュウリの水耕栽培
葉の大きさは栄養状態を表します。

キュウリの水耕栽培
特に病気が発生している様子もなく順調です。

キュウリの水耕栽培
ドンドンと葉が展開していきます。

キュウリの水耕栽培
支柱に結びつけました。1.5mくらいでしょうか。


キュウリの水耕栽培-開花から結実、収穫



開花、結実
開花から結実していく時期になりました。どんどんと開花しています。この時期から、養液の補充を忘れずに、油断していると、成長が止まっている状態になります。しかし、養液のやりすぎは根焼けの危険もあるので、ほどほどにします。

栄養がたりずに成長がとまっている判断する目安は、キュウリの先端が開花していたら、成長が弱くなっています。成長が強いと、 先端から3,4枚目の葉のところが開花しているような状態です。


キュウリの水耕栽培
たくさんの雌花が開花し始めました。
このように1節から2つの雌花が発生する品種のようです。

キュウリの水耕栽培
収穫間近です。

収穫
ついに待ちに待った収穫です。キュウリは早いので、すぐに収穫の楽しみを味わえます。それが魅力とも言えます。また、水耕栽培にはマッチした野菜なのでしょう。


キュウリの水耕栽培
収穫がはじまりました。
このように2本とれることもあります。



キュウリの水耕栽培-まとめ



養液の供給回数
即効性化成肥料2gを2Lの水で1日程度置いたものを、水と溶け残った化成肥料ともに追加しました。 2Lを1回分としてカウントして、およその与えた回数です。⇛ 後半からは2gの化成肥料をそのまま、バーミキュライトの上に追肥のようにばら撒いただけです。水を与えたり雨水がたまったりしています。 それ以外は毎日、水だけを与えています。おそらく、回数を参考にしても夏場の水分の蒸発などで塩類の濃度上昇などで枯れることもあるかと思いますので、ご注意ください。勘と葉の様子などで判断しています。


期間 回数(2g/2Lで1回分)
本葉2枚で植えつけてから4枚になるまで 3回
雌花の蕾が出てきて、葉が8枚程度になるまで 2回
収穫開始から1.5mくらいに成長するまで 3回
   


結局、恐れていた根焼けも、全く心配なくほんとうに順調に成長してくれました。なんだこんなに簡単なのか?という印象です。これなら土耕栽培よりも簡単です。バーミキュライトと化成肥料の組合せがいいのでしょう。そして、水が底にたまるようにしていい感じです。

水がそこにつねに2Lくらい溜まっていてそれにくわえて、バーミキュライトが2Lくらいは吸い込んでいますのでかなりの水がはいっているわけです。しかし、全く見た目には普通の栽培にしか見えません。

また、ものすごく根のはりが旺盛なことです。地面の表面から飛び出してくるほどに、バーミキュライトをよく見るとびっしりと根が詰まっているのが見えています。これは水耕栽培ならではのことです。土耕栽培でこのような状態になれば根詰まりで、根が成長する行き場を失って、なおかつ、水に浸かっていて、化成肥料を与えまくっているのであっという間に枯れていることでしょう。

これが水耕栽培のすごいところだとおもいます。

3回めからは水に溶かさずそのまま、置き肥です。根元も根に触れる、触れないも関係ありません。バーミキュライトから飛び出した根があり、そこには触れていますが問題ありませんでした。その後に水やりとして2Lくらい、少し多めの水やりをしたりして、もはや、水耕栽培をしているという感覚はありませんでした。化成肥料が安心して使える無菌培地はこれほど便利で簡単な栽培ができるのかと思いました。

根焼けにびびってしまい、途中肥料を与えなかったのですが、実が多くなり、花が株の頂点まで開花してしまいました。これは樹勢がない証拠です。肥料不足の症状はでませんでしたが、それから少し肥料をあたえる頻度を多くしました。

水が染みこんで根が張ったバーミキュライトは、ホールド感もばっちりで、最初に恐れていた不安定ですぐに倒れて引っこ抜けてしまうのではという心配も全くありませんでした。土耕のように引っこ抜けないくらいです。根がバケツ中に隙間なく張っていることでしょう。

これくらいの短期間で根がバケツいっぱいになるのは水耕栽培ならではです。また、根の多さも10倍くらい多いのではないでしょうか?

そういう根がしっかりとはっているため、もはや、掘り返そうとしても地面は全くほれません。バーミキュライトと根が一体化して、バケツ型の根鉢がそこにあるだけなのです。そこに化成肥料を直置きするわけですから、根焼けも何も考えられたものではありません。

こういう結果で、バーミキュライトと化成肥料を使ったキュウリの水耕栽培は簡単で大成功です。また、化成肥料で、水耕肥料の養液のようにK(カリウム)がNやPの5~10倍入っている肥料ではありませんが、カリウムを大量に含むキュウリでさえ十分に育ちました。何か既成概念って思い込みで、損をしていることが多いものなのかもしれません。

もちろん、カリウムが多い配合なのは、プロの水耕農家向けに研究されて発売されているわけで、もちろん、理由があるわけで、それが一番いいからなのですが、根張りがいいからカリウムが多いということなのかは疑問です。という個人的な感想です。

もちろん、バーミキュライト自体が鉱物で多数の元素が含まれています。




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