水耕肥料

水耕肥料

水耕肥料は専用の水耕栽培用のものを使うこと

専用の水耕栽培用のものを使ったほうが、確実に栽培できます。

*真似をされて失敗する可能性がありますので、十分ご注意ください。
また、肥料メーカーの意図した使用法と異なる使い方は、有毒な物質がでる可能性もあるかもしれません。
そういった事を十分にご理解した上で、ご自分の判断において実施されてください。


水耕肥料(水耕専用肥料)



窒素全量10.0%,リン酸8.0%,カリ24.0%,苦土5.0%,マンガン0.1%,ホウ素0.1%,鉄0.18%

1つの生産者向けの水耕肥料は、このような成分比率になっていました。

これはまだ、カリウムが低いほうで、40%なんてのもありました。固形、粉状です。おそらく、安いと思います。大きな袋に入っています。

これじゃ、自分で化成肥料を溶かして真似しようとしても、比率が違いすぎる。カリウムに関してはだいぶ違います。しかし、そこはアバウトでも相当な長期間栽培における収穫量の差はあるかもしれませんが、趣味の場合にはいいかなとも思ったりします。

微量元素は、気になります。ある程度はないと厳しいかもしれません。しかし、業務用はここまで明確に微量元素を含ませているのだと思いました。

本来、土耕栽培でも、微量元素は追加するもののようですから、これ1つですべてをまかなえるということは大変素晴らしいことなのかもしれません。

値段は10kgで4000円くらいからでした。もし、1000倍に薄めるとして、10トン分の養液分のようです。

毎日、10L使って、100日です。いや、間違えました、1000日です。

水耕肥料を代用する


水耕の肥料として固形の速効性の化成肥料で代用できないか試してみました。
肥料袋の説明書きには以下のように書いてありました。

使用量
元肥:1坪あたり150~200g → 1平方メートルあたり50~60g
追肥:20~30g

成分
肥料の種類:化成肥料
肥料の名称:8-8-8
保証成分(%):
   アンモニア性窒素:8.0
   可溶性りん酸:8.0
    内水溶性りん酸:6.5
  水溶性加里:8.0

正味重量:1kg
輸入業者:~~
販売業者:~~

以上のようなことが記載されていました。初めは何にもわかりませんでしたが、ある程度、調べていくうちに、水耕肥料の液肥では、アンモニア性窒素ではなく、硝酸性窒素であるようです。

くわしくはわかりませんが、普通は自然界では、アンモニア→亜硝酸→硝酸と分解されていきます。まず、アンモニアはアルカリ性を示す可能性があるため、根が痛むこともあるかもしれません。早く分解されてくれないと、植物にとって、危険かもしれません。

また、アンモニアもすぐに水に溶けますし、リン酸も、カリウムも水溶性の成分のため、すぐに問題なく溶け出すと考えられます。

化成肥料を水に溶かそうとしても、固形物が残ってしまいます。溶け残っている物質は一体なんなのでしょうか?

たしかに、地面にまくと、数ヶ月もたてばくずれてきます。これは水分を吸収して自然の微生物が分解しているのだと思われます。

これに一体、栄養分は残っていたのか?という疑問がありますが、化成肥料の効き目は、施肥直後からせいぜい1ヶ月と言われています。これは土壌中に吸収されて保持されている期間が1ヶ月程度ということだと思います。

もし、1ヶ月かかって溶け出すようであれば、緩効性化成肥料として売られているはずです。

少なくとも完全に水中に浸していれば、それほど時間をかけずして、肥料成分はとけだすのではないかと考えられます。おそらく、様々な化合物をまとめて固形にするためのつなぎのような物質が残っているのだと思います。

結論からいって、普通に育ちました。

また、2Lに2gという分量を暫定的にきめました。これはバーミキュライトを使った水耕栽培で根焼けしない目安を把握していました。

新しい水耕容器で水耕栽培をはじめる場合、アンモニア→亜硝酸→硝酸へと変化していずに問題が発生するのでは?と推測しました。アンモニアが根をいためてしまうのではないかと思います。

しかし、新しい容器でも1週間経った後、PHを簡易テストしても7前後でアンモニアはないと推測しました。

屋外では雨水も入りますし、あっという間にこれを分解する微生物が発生します。もしかしたら、もう十分に硝酸性窒素にかわり、栄養分になっているのかもしれません。ただ、多くのアンモニア性肥料を与えてから、硝酸性窒素に変える時間が早い方がいいことは確かですので、なんらかの配慮は必要です。

そう考えると、安易に化成肥料を使うことは、専用の水耕栽培用のものを使うことに比べると難しいことなのだと考えられます。

また、アンモニアの問題を解決しても、塩類の濃度上昇によって浸透圧があがりすぎ、根が萎れて枯れてしまう原因にもなりかねません。いわば、化成肥料に含まれるカルシウムやナトリウム、その他の塩類などによって、根が漬物のような状態になってしまうわけです。

溶け残っている成分などもきになるところです。水耕肥料ならこういうものは出ないと思います。



水耕の肥料
速効性の化成肥料です。
小粒でよく見るタイプのものです。

水耕の肥料
2Lのペットボトルに対して2gというのが1000倍となり、ちょうど計算がらくなので2gとしています。

水耕の肥料
この程度の量です。

水耕の肥料
ペットボトルは便利です。

水耕の肥料
即効性の肥料といってもすぐにとけるわけではありません。
3日経っても溶けている様子はありません。
液肥や専用の肥料が羨ましいと思うところです。






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