化成肥料と水耕栽培用肥料の違い
化成肥料と水耕栽培用肥料の違い
化成肥料とは
土耕栽培用に作られた肥料で、化学的に合成したり調整して成分を均一に求めるような値にしたものです。速効性のものと緩効性のものがあります。通常、野菜や園芸には一般的にはNPKが8-8-8や10-10-10などという肥料が売られているようです。
水耕用に転用して使ってみるのは速効性の化成肥料です。
本当は良くないと言われています。土にはNPK以外の微量元素がありますが、水耕栽培のように水にはほかに微量元素が入っている可能性はかなり低いので、生育不良が考えられます。
しかし、そうはいっても意外とできてしまうこともあると思っていて、試しに始めた次第です。
*これはメーカーの説明書きにある使い方とは違いますので、自己責任で使用することになります。本サイトの方を見て参考にされる方も自己責任でお願い致します。
水耕栽培用肥料
業務用のものがあります。また、輸入された個人用のものもあります。
粉のものと液体のものがありますが、溶かす手間を考えると液体が便利です。
多少高いのですが、これは元を取ることを考えると、それほど高いものでもありません。
また、趣味として水耕栽培をはじめるならば、失敗するより、成功して楽しい気分になったほうが元はとれるものです。
*安全性も確実な市販の水耕栽培用肥料をおすすめします。
化成肥料の成分
水耕の肥料として固形の速効性の化成肥料で代用できないか試してみました。
使用量
元肥:1坪あたり150~200g → 1平方メートルあたり50~60g
追肥:20~30g
肥料の種類:化成肥料
肥料の名称:8-8-8
保証成分(%):
アンモニア性窒素:8.0
可溶性りん酸:8.0
内水溶性りん酸:6.5
水溶性加里:8.0
正味重量:1kg
輸入業者:~~
販売業者:~~
以上のようなことが記載されていました。初めは何にもわかりませんでしたが、ある程度、調べていくうちに、水耕用の液肥では、アンモニア性窒素ではなく、硝酸性窒素であるようです。
また、同じ窒素分でも~アンモニウム、~アンモニウムとあるようで、弱酸性であったり、中性であったり、アルカリ性であったりします。 これは、肥料商品ごとによって異なり、大きい違いです。
また、普通は生産用には、窒素肥料、リン酸肥料、カリウム肥料は個別に購入して配合する、つまり、それぞれ、NPKごとに粒が別の粒になります。しかし、市販されている園芸用肥料は1つの粒にNPKが入っています。1粒にするために何かのつなぎとなる化合物がさらにはいっていると考えられます。
こう考えると、一般に、家庭菜園で手に入る、化成肥料の成分というのは、大変、複雑で多くのものが入っていると予想されます。
一方、水耕栽培の液肥は、NPK以外の余計な化合物はある程度、除くことができます。また、粉末であれ、水耕専用である場合は、つなぎの化合物も入っていないですし、PHを変えたりするものは極力入っていない配合だと思います。
そう考えると、やはり水耕栽培用の肥料を使うべきなのだとおもいます。
一方、個人的に思うのは、バーミキュライト、パーライトを使ってプランターで栽培して肥料は速効性化成肥料にした場合、何か問題がありますか?ということです。普通に用法通りに使っていますので、問題がない気がします。
微量元素など
次に水耕栽培の肥料には、微量元素が配合されています。これは、Ca、Mg、Fe、、、、などという金属原子が多いようですが、これらの物質が植物に必要なので入っています。これがない土耕用の化成肥料はだめだということになります。
そこで、やはり、私がやったのは、砂利を入れたり、炭を入れたり、バーミキュライト、パーライトなどの鉱物を入れたことでした。これらには少なからず微量元素が入っているはずですので、多少は代用できるかと考えました。
化成肥料は溶けない?
速効性と書いてあっても化成肥料は2,3日水につけておいても溶けているようには見えません。これは水耕栽培肥料とは大きく違います。
このために断念することもあるのだと思います。しかし、見た目はとけていなくても確実にNPKはとけているようです。成長しています。
成分もわかりませんし、専門家でもありません。しかし、成長だけはしていたので、溶けているようです。それはもちろん、溶けなければ土耕にも使えません。ただ、時間がどれくらいかかるかはわかりません。
水耕にはすぐ溶けてくれる肥料がいいのです。