ペットボトルで水耕栽培

ペットボトルで水耕栽培


ペットボトルで水耕栽培


ペットボトルは最も身近で大量にある


ペットボトルは、今、国内でとても大量に利用され、ゴミ箱へ大量に捨てられていっていると思います。

このペットボトルはとても高性能で、容器としての性能はとても高く、水漏れなどはありませんし、耐久性もとても高く、長期間に渡り強度を維持しています。

また、カッターを使えば少し硬いですが、容易に加工が可能です。ただ、中の飲み物を飲んで捨ててしまうのではあまりに勿体無いと感じてしまいます。中味だけでなく、この容器にも大変価値があると思うのです。

そういった状況もあり、ペットボトルで水耕栽培をして植物を育ててみようという方法が多く紹介されています。そのような中でも特に簡単でシンプルな方法を目指して考えました。



ペットボトルで水耕栽培



ペットボトルで水耕栽培する方法 2Lペットボトル再利用


どのような方法で水耕栽培するのがいいのか考えましたが、やはり、培地にパーライトを使い土の代わりにして、容器内を水で満たして水耕栽培するのが一番簡単でうまくいくと思いました。

養液(水)だけで水耕栽培すると、温度の変化に弱く、夏場、冬場の温度変化で植物が蒸しがれたり、低温でダメージをうけることがあります。そのため、とくにペットボトルは薄いですし、透明なので、パーライトのような培地を満たすことで、気温の変化にもあまり影響されにくい、水耕栽培装置ができます。



ペットボトルで水耕栽培
今回は培地にパーライトを使います。

ペットボトルで水耕栽培
2Lのペットボトルです。

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カッターで切り目を入れます。
手を切らないように気をつけてください。

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ある程度切り込みが入ったらハサミを使ったほうが楽です。
切り口をハサミで綺麗にカットします。

ペットボトルで水耕栽培
栽培するものによって、背の高さをカットして調節します。

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水切り用の切り込みを入れます。
はさみで黒い線のあたりまで、上端から3、4cm下まで切り込みを入れます。
4つの角に切り込みを入れます。

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ペットボトルの端を手で強く曲げて折って、クセをつけます。
こうすることで、隙間ができやすく、水が排出されるようになります。

ペットボトルで水耕栽培  ペットボトル
このように水を入れすぎても切り込みのところまで水位が下がります。
この時一番大事なのが、勢い良く水が排出されるのではなく、少しずつ垂れるように流れることがポイントです。
こうすることで、濡れてはいけないような室内の窓辺でも、受け皿に余分な水が入りますので、安心です。
他に、千枚通しなどで、穴を開けるも方法もありますが、
そのようにすると水が勢い良く飛び出してしまい、周りが濡れてしまいます。
どちらの方法でもいいですので、状況に応じて加工してください。









ペットボトルで水耕栽培する方法 500mLペットボトル再利用


大きさとしては、2Lペットボトルのほうが培地、養液槽の容量を大きく取れるので大きめの夏野菜や、大型の葉菜、根菜などを育成可能なのですが、おそらく、身の回りには500mLペットボトルの方が多く余っていると思います。

ゴミの日に大量に捨てられる、もしくは、自動販売機のゴミ箱に捨てられる、お茶やジュースのペットボトルが生まれ変わります。おそらく、この150円程度の自動販売機で売られているタイプのペットボトルの製造原価はかなり高く、ジュースに占める割合というのはほとんどこの容器代なのでは?と思いますが、そのような高価なペットボトルをただ捨てるのではあまりにもったいないというものです。

やはり、大きなペットボトルで水耕栽培できても当たり前です。ここは小さい、最も普及している500mLペットボトルで水耕栽培を最大限やってみようと思います。



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カッターの刃は最小減の長さにします。

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最後ははさみで切ると簡単です。

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切った後、水切り用の切れ目を入れます。

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折り目を付けて隙間を作ります。

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ここから、余分な水が滴り落ちます。

ペットボトルで水耕栽培
まとめて作ると作業が効率的です。

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最初に固形肥料を混ぜてしまいました。

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パーライトを入れます。吸い込まないように注意して下さい。

ペットボトルで水耕栽培
満タンではなく、1cm程度少なめに入れます。

ペットボトルで水耕栽培
まとめて作っておくと便利です。


ペットボトルに切り込みを入れたり、横穴をあける意味は?


これは、陸地で育つ植物は根は水に強く、水の中でも順応して、水中でも根を伸ばしていきますが、葉の部分は一切、水の中では育ちません。ほんとうに、少しでも水に触れていたら、溶けていきます。

これは、特に新芽が生えてくる所が水に浸かっているようだと、2、3日ももちません。あっという間に溶けてなくなってしまいます。

たとえ、パーライトのような培地があっても、完全にふさがっているペットボトルを使うと、水があふれてきます。この水は植物を水没させてしまいます。

どんなに本格的な水耕栽培でも、根の部分と葉の部分はきっちりと仕切りがあって、絶対に葉が濡れないような構造になっていると思います。

それを最も簡単に安価に実現する方法が、パーライトの地際の高さよりも3cmくらい下に排水口を付けて、水が溢れて植物が水没しないようにする方法です。

べつに水耕なんだから、なんにも切り込みや穴なんてあけなくてもいいじゃないか!それに水が溢れないように調節できる!という風に初めは思うのですが、やってみると、水足しの度に溢れて水没させてしまいます。たとえ、半日くらいでもそれは致命的なダメージとなり、植物が枯れる原因になります。

おそらく、水中に存在する微生物が葉を分解してしまうのだと思います。水中でも平気な葉を持った植物は水草です。






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