スイカの水耕栽培
スイカの水耕栽培
専用の設備があれば簡単なのかもしれませんが、これだけ簡易な水耕栽培ではたしてできるのでしょうか?しかも、大玉です。土耕でも場所と時間がないため、やめていました。たまたま、スペースがあったのでベランダで作ってみることにしました。時期的に少しというかだいぶ遅いので、完熟することは期待していませんが、成長してくれる様子を楽しみにしています。
よく、一般的にはスイカの根は弱く連作障害に弱いなどと言われていますが、はたして根やけせずに成長してくれるのでしょうか?
スイカの水耕栽培-播種、発芽、定植
自然の温度で発芽させるのはかなり大変です。
室内の窓辺でも、意外と発芽が大変で、何度も失敗することもあります。
遅めのスタートがいいと思います。
根を洗うと先端から根が少し生えているだけです。
スイカは根が弱いのでと、よく言われますが、本当に弱いのかもしれません。
しかし、ただ、高温性のため成長しないから根も広がらないだけかもしれません。
水耕容器に定植です。
根が空気中に露出して乾燥するのを防止するために、パーライトを水面にうすく浮かべています。
スイカの水耕栽培-成長する
長かったです。
ようやく本葉が生えてきました。
といっても、実はこれは一度やり直しています。
最悪なことにナメクジによって、芽の先端を食われてしまいました。
それからもう一度、ナメクジよけの薬を置いて、再定植です。
本葉が2枚となりはじめました。
本当に長いです。まともに成長しないのかと思います。
しかし、根焼けや根の乾燥による葉枯れの症状はでていません。
この年は夏なのに気温が低く、他の野菜も成長が遅れまくっています。
ようやく、夏となり、成長がみえるようになりました。
葉の状態が綺麗なので、養液、根の状態、ともに問題ない事がわかります。
葉の数がたくさん増えてきました。
わき芽と巻きヅルが伸びてきました。
もう少しで開花し始めると思います。
スイカはここからが速いです。
連日の猛暑日でどんどんと成長していきます。
スイカはこれくらいの暑さがちょうどいいようです。
スイカの水耕栽培に関して
スイカは水耕したくなるほどみずみずしいです。施設が大変なため、特に大玉だと水耕では厳しいでしょう。土耕栽培のほうが地這いには向いているかもしれません。あえて水耕で作る営利目的ではあまりメリットがないのかもしれません。
場所がないベランダでは非常に効果を発揮しそうです。スイカなどは場所をとる、屋上には最適なのですが、土の容量が確保できない。こういう地這い系ツルものには水耕がいいかと思います。ただ、注意としては足の踏み場がなくなるほどツルが茂って、給水が大変になるかもしれません。
また、屋上やベランダの場合、直置きでも虫に食われることもなく、トラブルも減ります。
成長に関しては、巻ヅルを伸ばし始めるまでの初期ではほとんど肥料は少なく済み、2gを3回くらいでした。この後の急激な成長ではかなりの量が必要で、根が弱いとかなり厳しいものがあるのかもしれません。
そこはあまり、一度に濃い養液を補給せずに同じ濃度の養液を補給するようにしていきます。
実がなるかならないかよりも、この方式で育つかどうか?ということがわかったことが大きい収穫だったと思います。