マクワウリの水耕栽培

マクワウリの水耕栽培-バーミキュライト編


マクワウリの水耕栽培-発芽から定植


メロンで作りたかったのですが、マクワウリ(固定種)が、種がたくさんあり、以前買ったのですが、あまり使い道がなく植える場所に困っていました。ちょうど、暑い時期からはじめる、小さい水耕栽培容器ではじめるのであれば、実が小さいマクワウリはいいのかもしれません。また、根張りがF1のキュウリなど比べると格段に弱く、栄養も不足しがちなマクワウリには水耕栽培はストレス無く栄養が吸収できて、成長が期待できます。



マクワウリ水耕栽培
マクワウリが発芽しました。
水耕栽培にすぐに馴染むようにパーライトで発芽させました。

マクワウリ水耕栽培
マクワウリ(固定種)は本当にいつも弱々しいです。
これが本当にあれだけ大きいツルを伸ばすのかと不思議になります。
キュウリやメロンよりもだいぶ小さい双葉と茎です。

マクワウリ水耕栽培
バーミキュライトの培地へ2本、定植しました。



マクワウリの水耕栽培-成長の様子


マクワウリは簡単というイメージがありますが、実際育てると、かなりの高温にならないと成長がよくありません。
このころもだいぶ暑い時期だったのですが、それでも本葉が増えてくるまでにだいぶ時間がかかりました。
真夏になると、みるみる成長するのですが、ゴーヤよりも高温性では?というくらい高温を好んでいるように思えます。



マクワウリ水耕栽培
本葉が増えてきました。

マクワウリ水耕栽培
途中で1本としましたが、その時に抜いた株の根は凄まじいです。
見た目は土耕栽培と差がありませんが、水耕栽培である証明のようなものです。

マクワウリ水耕栽培
さらに成長して、本葉が5枚で大きくなり、弦ヒゲも伸びてきました。
わき芽も存在しています。
栄養が豊富な証拠だと思います。

マクワウリの水耕栽培-バーミキュライト編
本格的なツルが伸びてきました。
茎も太くだいぶシッカリとしています。ヘタなF1品種のメロンよりも強靭かもしれません。

マクワウリの水耕栽培-バーミキュライト編
子蔓が伸びてきて、枝数が増えました。摘心はしていません。

マクワウリの水耕栽培-バーミキュライト編
各節に花の蕾ができていました。

マクワウリの水耕栽培-バーミキュライト編
よくみると、雄花でした。残念です。
ウリ科は最初に雄花が開花し、その後に雌花が発生する習性があります。

マクワウリの水耕栽培-バーミキュライト編
どんどんと、ほかのところへ伸びていってしまいました。
バケツの大きさを見ればツルがどれだけ伸びているのかが分かります。

マクワウリの水耕栽培
マクワウリの雌花が咲きました。

マクワウリの水耕栽培
葉は少し病害にあっていますが、夏場はこれくらいはいつものことです。

マクワウリの水耕栽培
実の大きさが10cmくらいになりました。
実に比較すると、茎の太さが頼りないくらい細いです。
やはり、マクワウリは地這い栽培がいいと思います。
実の肥大も地這い栽培のほうが、ネット栽培や吊り栽培よりもだいぶいいです。
水分の吸い上げ力が弱いのだと思います。



マクワウリを水耕栽培してみて


他にも数パターンでマクワウリを栽培しましたが、一番、日当たりのいい場所に置いたので、成長が格段にいいです。

おそらく、日当たりの問題と培地の種類によるものがあるのかもしれません。昔、畑でマクワウリを植えたことがありましたが、日当たりがよくてもここまで元気に育ちませんでした。

暑くないと成長しないのに、暑くなると乾燥に耐えられなくなって水分が吸い上げられずにひょろひょろになってしまう。また、夏場には枯れそうになってしまいます。しかし、高温性がとても強いです。

高温で水分が吸いやすい環境っていうと、水耕栽培しかありません。ここでベストな方法なのかもしれません。よほど、水分を保持できる土壌でないかぎり、マクワウリは特に、昔の伝統品種、固定種は難しいのかもしれません。そういう意味でバーミキュライトという、とてもWetな土壌で育てたためによく育ったのかもしれません。

栄養もここまで吸って、茎が太くなることはありませんでした。水耕ならではのいい現象だと思います。縦に支柱やネット栽培する方法もありますが、地面を這わせたほうが、ずっと生育よく、実も大きくなります。このマクワウリは見た目だけなら、地這いメロン、トンネル栽培用のメロンかのように草勢が強く元気そうに見えます。ただ、メロンならこの時期の猛暑で枯れていると思います。

この感じですと、このバケツ+バーミキュライト水耕栽培で、トンネル用のネットメロン、トウガン、スイカ、カボチャ、ウリ科はなんでもいけそうなです。

ベランダで這わせる床がないという場合、1階も自分の敷地なら、2階から1階へ垂れ下がらせるように栽培する方法ができるかもしれません。逆、緑のカーテンです。





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