簡単水耕栽培の特徴
簡単水耕栽培の特徴
簡単水耕栽培とは
濾過バクテリアを有効に使い、セット初期の化成肥料から発生する根に有害なアンモニアイオンをすみやかに安全で根が吸収できる形である硝酸イオンに硝化させる、エアレーションやポンプを使わない水耕栽培方式です。
エアレーションや噴霧式の水耕栽培でも、このような硝化バクテリアの発生がセット初期には無いと思います。 やはり、土耕用の化成肥料、粉末状のものを使った栽培の場合、希釈割合を2000倍~1000倍で育成することをしている例があるようです。
初期育成ではさらに薄くてもいい、とにかく始めは薄くしないと根やけ障害が起きるということを言われていました。もしかしたら、こういうことも関係あるのかもしれません。
とにかく、水耕用の養液はアンモニア態窒素ではなく、硝酸態窒素になっている。それならば、すばやくアンモニア→亜硝酸→硝酸と変化させてやるような方法を考えてみるといいかと思いました。もちろん、水耕用の養液を使えば楽です。
しかし、この窒素の硝化サイクルは池や、水槽と一緒で、私にはとても馴染み深いものでした。水槽と一緒でいいんだ、じゃ、簡単だという感じです。水草も同じように育てられます。水草と同じように育てればいいと考えると急にとても簡単なものに思えてきました。
最初だけアンモニアの害がでて、あとは自然に根や発泡スチロール箱にバクテリアが発生するのですが、成長が激しくなると、肥料(アンモニア)の投入量も増えます。それをすばやく処理するには、最良の簡単な方法は発泡スチロール箱の底に水槽の砂利を敷くことだと考えました。
以前、水槽に使っていて放置していた砂利を軽く洗い、発泡スチロール箱に敷きます。これで自然のバクテリアがついていますので十分です。新品の砂利にはついていません。しばらく、1ヶ月くらいバケツに砂利と水を入れて放置しておくとバクテリアが発生します。
砂利があるとなしでは、硝化バクテリアの数が違い、硝化能力が圧倒的に強力です。新品の発泡スチロールではメダカ1匹飼えません。古い砂利があれば20匹くらいは軽く飼えてしまいます。これくらい能力があります。感覚ですので、正確な情報ではありませんのでご注意ください。 いっそ、水槽の水を養液がわりに入れたら育つと思うんですが、それはまだやっていません。
トマト、キュウリ、マクワウリの育成風景です。
双葉か、5cm以下の頃にセット、定植しています。これがすくすくと成長しました。根の乾燥にさえ気をつければ根焼け、肥料焼けを起こさず、特定の要素が欠乏することもなく育っています。
これをみると、細かいことは眼に見えないですし、検査する手段もありませんので、おそらくトータルで考えてうまくいっているという条件が作れたようです。この場所は日当たりが悪く、一日のうち4時間くらいしか直射日光があたりません。春の早いうちからはじめたいのですが、どうしても暖かくなってからでないと厳しいです。
同じ水耕栽培でも、もっと日当たりのいい場所では2倍くらいの成長スピードです。与えている肥料の量も変わらないのに2倍成長が違います。
どうして簡単なのか?
肥料は園芸コーナーに売っているふつうの速効性化成肥料を使いました。
*このような使い方はメーカーの指示と違いますので、自己責任となるかもしれません。予めご承知おきください。また、水耕に使えるタイプの肥料も売られていますので、そちらをお使いください。
あえて、用意したのはこの肥料と、発泡スチロールとパーライトです。
砂利は適当に庭や植木でつかっていたものを、水洗いして使うと、多少はバクテリアは住み着いていると思いますので、早くいい状態になると思います。
肥料は養液を規定の濃度で希釈して、溶けるまで待って、毎日与えて、濃度がこいのか確認しながら、、、、ということは一切無く、肥料が必要そうな時だけ、給水口から肥料をひとつまみ入れるだけです。普段は水だけを足し水してました。
また、ツル物のものは網戸にからませ、這い性のものはベランダの床に這わせて、トマトも這わせて、支柱もなしの栽培です。ほんとにシンプル、簡単な水耕栽培です。
*本サイトで記載されている方法を参考にされてトラブルがおきても、全てご自身の責任となりますのでご注意ください。