イチゴの水耕栽培

イチゴの水耕栽培


植えるイチゴを用意する


いちごがランナーが伸びてきました。花も咲かなくなり、成長も悪いようです。そろそろ、植え替え時期なので水耕栽培してみようと思います。 できれば四季なりイチゴがいいです。水耕栽培で手軽に身近に、室内へ移動もできます。
冬場に家で育てて作ることも可能になります。また、収穫期間が長くなるので、一季なりイチゴより四季なりイチゴの方がいいと思います。


イチゴ水耕

ランナーはこのように伸びています。
本来はここから、鉢受けして発根させて、苗を育てていきます。




小さいですが、いちごの形です。

掘り起こしてみると、根しかありません。根づまりしてました。



ほとんど、根です。

バケツに水を入れ、溶かしながら洗い流します。
水耕の根に変わるので、もっと適当にやっても大丈夫なのですが、今回は根を見たいと思います。



四季なりなので花がさき続けながら、ランナーを出しています。




洗ってみてびっくりしました。
洗う前とあまりかわりありません。それだけ根がびっしりです。
この根をどうしようか、悩むところです。水耕では新しい根が生えるので、これは邪魔なのですが。。。




よくみると、二株あります。不思議です。
分けつしたようです。



なんと、3株でした。
それも、ほとんどの根は地上部が枯れた株のものでした。
地下茎のようなもので3つはつながっていました。
真ん中が一番の古株、左が少し大きく、右が小さい。
そういう順番で成長したのでしょう。


水耕栽培にイチゴの苗を用意してみました。
立派な苗で根も少しだけで水耕栽培には最適です。こんな立派なクラウンをした苗を今の時期に手に入れることができるのも、この株分けの方法を使ったからです。

ランナーから苗をつくると、今の状態からこうなるまで、半年はかかります。




30cmくらいの背丈があります。
これでこの根の量はほんと不思議な感覚です。


水耕栽培用の容器を用意する。


容器として円筒形の容器を用意しました。


除菌ティッシュの入れ物です。


深さがあり、丈夫で綺麗です。

水耕栽培容器におもりとパーライト培地を入れる


ここでわすれてはいけないのが、おもりを入れるということです。
パーライトはものすごく軽いです。水がなくなると、いちごの背丈があり、円筒容器なので、すぐに倒れてしまいます。
ここで、数百グラムのオモリをそこにいれます。こういうことも簡単にできるのがいいところです。

培地を使った水耕栽培では、ほとんどの場合、オモリを入れないと転倒の恐れありです。



500gくらいの石を洗って入れました。


培地としてパーライトを入れます。
上部から3cm程度は空間を残します。


水耕栽培容器に穴をあける


パーライトは水に浮きます。

水やりの度に浮き上がっていてはイチゴが倒れてしまいます。また、雨が入ったら完全に流れ出してしまいます。
そのため、地上部より3cmは下に排水口をあけておかないと大変です。



このあたりにキリで穴をあけます。


4つの穴をあけました。











イチゴを水耕栽培容器に植える

水を入れて十分に満たしてから、イチゴを植え付けます。乾いていると植えられません。

パーライトは癖があり、扱いにコツがいります。濡れていると手にまとわりついて、大変です。しかし、この状態でないと、イチゴは固定できません。



ちょうど、まわりの筒の壁がイチゴが倒れないように支えてくれています。
乾燥したら、パーライトは全く保持力をなくしてしまうので、こういうところが重要です。



かなり良い感じに植えられました。
ふしぎな植木として売られていそうです。
2株植えてしまいました。
根の量を考えると、十分に広がれるでしょう。
また、あるていど密集してないと倒れてしまいそうです。


肥料をあたえる


化成肥料を水耕栽培用に流用しているのですが、今回の容器の場合、水は500ccしか入りませんでした。
この場合、濃度でいくと、0.5gが目安としている量です。これをパーライトの底のほうに入れてしまいました。あとは、水を入れたのでしばらくたてば栄養が溶け出すと思います。

イチゴ水耕栽培の成長の様子など


イチゴを水耕栽培してわかったことは、イチゴはとても強いということです。

よくイチゴを家庭菜園などでつくるときに、栽培の注意事項としてイチゴは根が弱いので、肥料焼けしないようにあまり肥料をたくさん与えないようにという記述があったりします。根が弱いということは水耕栽培で肥料が少しでも濃くなると、根が傷んでしうということです。

そのため、気を使って水耕栽培していたのですが、それほど気にしなくても問題は起きないように感じました。

また、今回は一つの株を分割して二つに分けてから水耕栽培の容器に植えるということをしました。根も引きちぎられているはずなのです。

このとき既に花が咲いていました。おそらく普通の感覚では花は枯れてしまいますので、切り取ってから植え替えたり、葉もたくさん茂っていたので、ある程度切り取ってから植え替えるというのが普通だと思うのですが、イチゴの水耕栽培に関しては何ごともなかったかのように成長を続けていきました。

真夏だというのにドンドンと成長していき、そして咲いていた花は実となり赤く熟していきました。さすがに猛暑日が続いたりして少し葉が縮れた感じにはなりましたが、何も植え替えなどなかったかのように成長しています。これはどうしてここまで強健なのかという位不思議な気がします。

他の野菜では、土で育てていた状態のものを水耕へ移植した後は必ず多少なりとも葉などが痛んだりしてしまいます。まして花がさいていても、それが実になるということはほとんどないと思います。おそらくイチゴは大変強い植物なのだと思います。営利栽培でも養液栽培が多いですので、やはりどちらかと言うとイチゴは水耕に向いている植物の一つなのではないかと思います。

今のところ短期間での栽培ですが、イチゴは大変根が張るため小さい容器ではすぐに根詰まりとなってしまい、成長が止まってしまいます。これが水耕栽培した時には根がスペースいっぱいまで非常に密集することができますので、より長い期間収穫をし続けることができるかと思います。





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