発泡スチロール箱で水耕栽培

発泡スチロール箱で水耕栽培



発泡スチロール箱で水耕栽培


万能な発泡スチロール箱


発泡スチロール箱はものすごい発明だと思います。多様な用途があります。通販で送られてきたものを最利用するともっともお手軽です。水耕栽培の容器として利用するのも蓋が付いている容器が出回ったからだと思います。昔は箱はあっても蓋までは手に入りにくかったです。

ホームセンターでフタ付きの発泡スチロールBOXが売られているのも、宅配便で送る人が増えたということなのでしょう。それだけ容易に入手できます。

大きいほうがいいのかもしれませんが、深さ10cm程度の非常に小さい発泡スチロール容器を使うことにしました。150円です。容量は3Lしかありません。これでも十分に育つから水耕栽培は不思議です。

また、発泡スチロールは何か代用品のように考えている場合がありますが、水耕容器として発泡スチロール製の箱が販売されています。これは正しく実用的に水耕に使えるということを意味しています。そして、安いということです。

自作する場合、自分で穴を開けたりしなければいけませんが、発泡スチロールの加工は非常に楽です。カッターで切り、まちがえたらOPPテープで塞いでおけば問題ありません。このような気軽さがたまりません。

また、断熱効果が発泡スチロールの最大の特徴です。水耕栽培において、もっとも重要なのが温度です。養液の温度が変化しにくいように断熱しなければいけないのですが、発泡スチロールで水耕装置を作るとこれが実現できます。これほど安いのにここまで水耕栽培に適した容器がそこらじゅうにあふれているなんて、いままできづきもしませんでした。



発泡スチロール箱で水耕栽培
蓋にカッターで簡単に穴が開けられます。

発泡スチロール箱で水耕栽培
見た目以上に小さい容器です。

発泡スチロール箱で水耕栽培
このように砂利を敷くということも1つの手です。

発泡スチロール箱で水耕栽培
水を入れてみます。

発泡スチロール箱で水耕栽培
パーライトを入れると浮いて水面を覆い尽くします。

発泡スチロール箱で水耕栽培
これで、ここまでちゃんと育ちます。

発泡スチロール箱で水耕栽培
根はこのように綺麗に発生していきます。

発泡スチロール水耕
パーライトを水面に浮かべると根を乾燥から保護できます。


発泡スチロールで水耕栽培してみて


実際に発泡スチロールの容器を使って水耕栽培をしてみました。

そのときのやってみた感想としては、発泡スチロールを使うことによって簡単に水耕栽培ができるということがわかりました。様々な方法が考案されていて、人それぞれ発泡スチロールを使った水耕栽培はたくさんの方式がありますが、それぞれ工夫されていて、いいところもあり面倒なところもあったりします。お金を払って買うなら手間は省けますが、結構な値段がします。また、自作するという場合、意外と発泡スチロール箱だけでなく色々な穴を開けたり、チューブをつなげたり、ザルに用土を入れて固定するために部品を付けたりと手間や部品を集めるのに苦労します。


もっとも簡単にできる水耕栽培を目指しました。


このサイトでやった方法はできるかぎりシンプルに単純にするということを目的にしました。出来る限りシンプルにというのは発泡スチロール以外に何も使わないと言うものです。モーターやエアーポンプはもちろんのこと、溶液を吸い上げるための培地を入れるような入れ物も使いたくありませんでした。

また、スポンジなどを使って植物を固定したりするといったことも、省略したかったということがあります。それぐらいシンプルに作るという事を一番に考えてやっていきました。

最初の方法では、発泡スチロールと水以外何も入っていない本当にシンプルな水耕容器が出来上がりました。これでうまくいくかと思っていたのですが、はじめのうちはよかったのですが、気温の上昇とともに問題が発生してきました。これは溶液が蒸発して水位が下がると根がむき出しになって乾燥ししまうということです。

このために様々な方式にも根を守るためにも培地を使っている水耕栽培がほとんどです。考えてみれば培地を使わずスポンジなどで植物を固定していない、密封していない、常に水を吹きかけてやったりしていないという方法で、水耕栽培を実現している例は少なく、難しいようです。

そこで発泡スチロール以外にもう一つ材料を使いました。これはパーライトという園芸資材です。このパーライトの利用により本当に簡単に培地を使わない水耕栽培が完成しました。

水面に浮かんだパーライトが培地の代わりなのかもしれませんが、実際に根がそこにはるというものではないですし、量も非常に微々たるものです。また、これ以外にアンモニア対策として少しだけ砂利を底にいるということもしました。

これは肥料がアンモニア性窒素のものであった場合に、アンモニアが素早く硝酸性窒素になる手助けをするために入れたものです。素早くアンモニアから硝酸へと変化させられればそれだけ、大量のアンモニアを栄養にかえることができ、大きめの植物での水耕栽培が実現可能となります。

この砂利はなくてもうまくいくかもしれませんが、今のところ使うようにしています。

発泡スチロールを水耕容器に使うことのメリットとして気温に対する変化が抑えられるということです。夏場は非常に高温になっていて、直射日光などもかなりにあたっていました。もしこれが発泡スチロールじゃなければ、水温は相当高温になっていたはずです。そのような状況では根が茹で上がってしまい、一日でかれてしまうでしょう。しかし、発泡酒ロールの容器を使うことによって、猛暑日と言われる非常に暑い時期でも決して根がかれるほど高温になることはありませんでした。

バケツで水耕栽培する時は、大量の培地を入れて、養液に直射日光があたらないように、培地を断熱材のようにし、温度が上昇するのを防いで栽培していました。


発泡スチロール箱で水耕栽培
これで、ここまでちゃんと育ちます。

発泡スチロール箱で水耕栽培
マクワウリも

発泡スチロール箱で水耕栽培
キュウリも


容器の大きさは?



普段目にする発泡スチロールの箱は15L~20L位だと思います。バケツは7~8Lです。今回使ったのは3Lの発泡スチロールの箱です。初めはこれでいいのか?という気がしましたが、これがちょうどいい感じでした。深さがあっても、植物を底まで垂らすことが難しいです。水が蒸発すれば深い容器でも根が露出してしまいます。

もし、普通の発泡スチロール容器をつかっていたら、なんらかの植物を固定するためのスポンジのようなものが必要になるかもしれませんでした。ただ、今回育てた以外にもう少し大きなものを育てる場合あと2まわりくらいまで大きい容器があったらいいと思います。






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